
あさ8:00~よる8:00
14:00~15:00はクローズ
定休日なし
東京都渋谷区神南1-20-11 造園会館2F
03-6455-1475
東京都世田谷区太子堂4-20-4
03-5433-0545
1/26(火)は、両店ともに、18:00閉店 (17:30 L.O.)とさせて頂きます。
誠に勝手ながら、ご了承くださいますようお願いいたします。
マメヒコへようこそ。
マメヒコの井川です。マメヒコはボクが2005年に、三軒茶屋で小さく始めたカフェです。巷にカフェあれど、ユーモアがあり、オーガニックでホスピタリティに溢れたカフェが、ボクの知る限りなかったから創ったんです。
マメヒコもあれから10数年が経ちました。
いまではさらに街はカフェで溢れ、少ないお客さんをカフェ同士で取り合うようになりました。果たしてそれが、お客にとって良い状況なんだろうか。そんなことを時々考えたりするんです。
ボクがいつも残念に思うのは、カフェが街(ボクらの場合、TOKYO)に溢れているといっても、無個性で画一的、要はビジネスだよね、っていうカフェばかりがTOKYOに溢れてしまったことで、良いことなんてないと思う。服屋もスーパーマーケットも、文房具屋さんも、おんなじような体裁ばかりが街に広がって誰が得しているんだろうと。
ちっぽけなボクは、この世界は変えられないけれど、マメヒコならば変えられると思って始めました。ボクはいまでも、それは奇跡的としか言いようがないのだけれど、あの頃とまったく同じ気概を持ってマメヒコに取り組んでいます。2020年の東京らしさを感じるけれど、昔あった喫茶店のような人懐っこさも感じる。そんな唯一無二のカフェになるために、日々進化させていきたい、そんな気概を、飽き性のボクが持っているのは奇跡なのです。
時々取材で、具体的にどんなカフェを目指してるんですか?と聞かれたりします。ボクは決まって「はい、神社のようなカフェです」と答えます。すると多くの取材者が、ボクの顔を覗き込み苦笑し、もう少し詳しく教えていただけますか?とメモ帳に顔を落とす。
「神社は珈琲もケーキも出さないのに、ヒトが集まるでしょう?それは素晴らしいことなんです。良い水が滾々と湧いている。世間の喧騒から隔離されている。その場所は、恐らくヒトが生きていくために我慢していること、逆撫でられた神経を鎮めるにはもってこいの場所なんですね。そこに居るだけで生き方を問い、老い先短い男が石段に座り、この瞬間を慈しんでいる。初恋が実ってほしくて、ポケットの小銭をお賽銭箱に落としたことがあった。大吉、小吉に一喜一憂してみたな。初詣、秋祭り、七五三。節目、節目にこの神社との想い出があった。大金を神社に寄付したんだろうか。見ず知らずの名前が、灯籠に彫ってある。神社はサービスの対価としてお金が動いているわけではないですね。みんなただ、そこに居てよいのです。ボクはカフェが、そんな神社のような存在になれないかと考えています」
理解者は少ない。だけどボクはそういうところを創りたい。幸いなことに、少なからずのヒトにとって、マメヒコはそんな「唯一無二の場所」になっている。もしくは、なっていた。
大変なときですけど、今日もボクらは、日々、進化していきたいと思っています。
マメヒコは通常通りカフェ利用はできますが、コロナの影響により、一部の人気メニューにおいてご用意する数を減らし、あらかじめご予約を頂戴することになりました。ご不便ではありますが、ご予約いただくようお願いいたします。