クロカンのガラスの器

マメヒコの定番デザートといえば、クロカン。
クロカン…?ってなんぞや…?ですよね。
甘く煮た黒豆(クロ)と寒天(カン)にきび砂糖のシロップをかけたデザートということで、マメヒコでは『クロカン』と呼んでいます。

メニューがちょこちょこ替わるマメヒコですが、このクロカンだけは、オープンのときからずーっとお出ししています。
もう15年前からお出ししているものなので、あらゆる変遷を経て、いまのかたちに至ります。

黒豆の煮方やお砂糖のバランス、寒天の固さ、シロップの濃度などなど、レシピの見直しは何度もありました。
そして、盛り付けの器を替えたこともあります。

お届けしたときの第一印象って、大切だと思っています。
美しく盛り付けしてあると、それだけで、わあ!きれい!おいしそうと感じることがあります。
このクロカンは、黒豆と寒天なので、彩りの華やかさは微塵もありません。笑
艶のある黒豆はキラキラ輝いていて、美しいことは美しいのだけど、かなり地味。
食べるとすっごくおいしいのに、見ためでかなり損しているんです。

初めのころは、白っぽい陶器の器に盛り付けしていたのですが、これはもう地味すぎるっっ!と、あるときガラスの器に替えたんですね。
そしたらどっこい。
みるみるたくさん出るようになったんです~!
涼しげで爽やかな印象になり、ほかの方が食べているのをご覧になり、「あれなんですか?」って、気になって、ご注文いただけるようになりました。

器マジック。
同じものや量でも器が変わるだけで、見違えるようにおいしそうに見える。
ほんとうにちょっとしたことなんですけど、食べものって、そういうところあります。

ただ食べるということならすぐにできることかもしれません。
でも、どう見えるか、どんな場所で食べるか、誰と食べるかなどなど、いろんな要素を合わせて、「食を楽しむ」ということは、日々の彩りのひとつになるんじゃないかなと思っています。