2008年2月28日

パンが焼けたんである 第2回

この計画はきっとうまくいく。
予感は1日にして確信に。というわけにはまだまだ全然いかないけれど。

キナボンマメボン、おかげさまで昨日は両店とも夜を待たずに完売しました。
マメヒコは今パン一色。佐藤先生一色。
だから今日も、佐藤先生について。

豆彦と佐藤さんの出会いについて。
マメヒコと佐藤さんの出会いは昨年の秋。
わたしたちを結んでくれたのは、赤い糸ならぬ赤いりんご「あかね」だった。らしい。
マメヒコ秋の定番メニュー「あかねの焼きりんご」。
ある日渋谷店の前を通った佐藤さんは、その宣伝ボードに気づいてくれた。
そして思ってくれたのだ。
このお店はいいに違いない。
佐藤さんお気に入りのパン屋さんに以前「あかねのアップルパイ」というのがあって、
彼女はそれをひどく気に入っていた。しかし、入荷が困難になり、あかねの使用を辞めてしまった。
あかねは、「香り」を重要視して育てられているめずらしい品種だ。
だから今国内に流通している甘くて大きなりんごとは違って、酸味がつよく、小さい。
だから、正直そのまま食べてもあまり美味しくない。
だから、スーパーではあまり見かけないし、王道りんごに比べれば需要は少ない。
そのため作っているところも少なく、入荷できる期間も短い。
そんなあかねだから、東京ではもう出会えないのかも、と思っていた佐藤さん。
その心を射止めたのが、「あかねの焼きりんご」を提供中のアキノマメヒコくんだったというわけだ。
でも、実際佐藤さんはマメヒコの「あかねの焼きりんご」を食べていない。
宣伝ボードで確信は得たものの、2か月くらいは前を通るだけだった。
2か月経てば季節も変わる。
マメヒコがあかねにさよならを告げた11月に、佐藤さんはマメヒコ渋谷店の扉をたたいてくれた。

あかねのいないマメヒコで、佐藤さんが注文したのはもちろんベーグルだった。
メニューには「カナダ産」とあった。期待はしていなかった。
が、実際食べた「じゃがいもとインゲンのサンド」は幸いにもお口にあったそうで、
以来本を片手にマメヒコに通ってくれるようになった。
あれから4ヶ月。常連の佐藤さんは、
今、スタッフをあだ名で呼ぶどころかキッチンに立っている。

素材にこだわる佐藤さん。なんだって国産のほうがいい。
けれどカナダ産のベーグルだって美味しかった。
「やっぱりそうよね」。
大事なのは素材よりも、それを作った人の思いであり、空間だと。
なんだってそう。固執し過ぎはよくない。
卵も砂糖も一切食べません。
そんな人は、お母さんがせっせと作った卵焼きも、味わうことができない。
ドーナツなんて揚げてくれた日には、家出だってしかねない。
よりよい生活を送るために、素材にこだわった食事をしましょうと言っているのに、
これでは幸せのエリアを自ら狭めてしまっているようにしか思えない。
だから佐藤さんは食べる。
油を使って焼いた生地にホエー豚のハムがのったハムレットだって美味しいと言ってくれる。

佐藤さんは30分も話をすれば、思考も栄養もいかにもバランスがとれている感じがする。そんな人。
こういう人を、きっと酵母も好むのだろう。
この人の前でなら、いつだって力を発揮するんだろう。そんな気がする。
手作りパンを提供する飲食店が少ない理由は、
前回お話したとおり、ひとえに酵母のやっかいさにある。
パンだけを見ているわけにはいかない環境下で、
毎日毎日同じ状態の美味しいパンを提供することは本当に困難なことなのだ。
でもやりたい。だからやり遂げたい。
佐藤さんが気に入ってくれたベーグル。
お客様にもたしかに好評をいただいているけれど、
近いうちにそれにかわるパンを作りたい。

できるだろうか。

さて、パンの大変さを、もっと知らなければ。

コメント

昨日(2/28)お昼に
キナボン&マメボンを
テイクアウトで購入したものです。
2個で¥1,000でしたが
他の方のブログで
テイクアウトは¥380とでていました。
レシートは捨ててしまったので
もうどうにもならないとは思いますが
気になったので投稿させて
いただきました。

失礼な話で恐縮ですが
本当はおいくらなのでしょうか?
教えてください。

とても楽しみにして行って
お店の方の対応も親切で
気分がよかっただけに
残念です。
寂しいです。

上記コメントくださった方へ

この度は大変申し訳ございませんでした。
私どものミスで、お客様に大変不快な思いをさせてしまいました。
申し訳ございませんでした。

ご指摘の通り、テイクアウトは一つ380円です。
500円というのは店内でお召し上がりの値段になります。

2/28、お客様は焼きたてキナボンとマメボンをお買い上げ頂いた第一号のお客様でした。
それなのに、このような結果となってしまい、深く深く反省致しております。

今後このようなことが無いようスタッフ全員徹底いたします。
大変恐縮ですが是非もう一度お店にご来店いただけないでしょうか。
頂きすぎてしまった御代を是非お返しさせて下さい。

本当に申し訳ございませんでした。

渋谷店 店長 結城

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)