2008年3月31日

ハルヒコ延期のお知らせ/マイキー

先日告知させていただきましたハルヒコですが、諸事情により今回は延期することになりました。

申し訳ございません。

マメヒコはいつも通りみなさまをお待ちいたしておりますので、よろしくお願いいたします。

 

2008年3月28日

営業時間のお知らせ

4月7日月曜日の営業時間を8:00開店~15:00閉店とさせていただきます。

 

IMG_2573.JPG4月6日日曜日の営業時間変更のお知らせをいたしましたが、こちらは訂正させていただきます。日曜日は通常通り営業させていただきますので、三茶店、渋谷店共によろしくお願いいたします。

店長

 

2008年3月21日

春の朝のビスケット/マイキー

三茶のマメヒコから私の実家はとても遠くて、早番の朝はいつも5時に起きていました。
家を6時に出るのに一時間前に起きていたのは、必ず朝ごはんを食べるから。
それなのに、一人暮らしをし始めてずっと家と店が近くなった途端、朝ごはんの習慣が
崩れ始めました。

ついつい、少しでも長く寝ていたい気持ちから・・・。

こんなんじゃいけない!
若い子達に偉そうなこと何もいえない。

そう思って以来毎朝必ずしっかりと朝ごはんを食べることにしました。

マメヒコのお客様にも、きっと朝ごはんを食べたいのについつい
食べそびれてしまう人多いはず。
特に一人暮らししていると、自分のことだから後回し。
でも本当は一番大事なことだったりする。
なのに朝ごはんをさくっと食べれるところって意外と少ないと思うのです。
もちろん家で食べるのが一番だけれど、朝から一人分の珈琲をドリップしたり、
いろんな種類の紅茶を気分で変えてみたりなんて、自宅じゃなかなかできません。

そこで春のマメヒコ、ちょっとでもみなさんに朝ごはんを食べていただこうと、
最初の一歩を始めました。

「朝のビスケットセット:¥700」 8:00~11:00まで 平日も土日も

このセット、バリエーションの増えたスコーン3種類(500円)の中から
お好きなものをお選びいただき、それに深煎り珈琲のポットかお好きな紅茶の
ポットをお選びいただけるメニューです。

以前からあった「小豆ときな粉ビスケット」を今回リニューアルしました。
3種類とも卵を一切使わず、成分無調整の豆乳をふんだんに使って
ふんわりと仕上げたスコーン。

 

IMG_2571.JPGのサムネール画像①シンプルビスケット
②ヨモギビスケット
③きな粉ビスケット
まずはこの中から一種類お選びいただき、次は4種類の中からトッピング選び。
・自家製小豆
・カナダNo.1メープルシロップ
・きな粉ピーナッツクリーム
・ブルーベリージャム
サワークリームが全てのビスケットに付いてきます。
 

11:00を過ぎると毎日もとの500円に戻ってしまうこのビスケットたち。
朝の静かなマメヒコで深煎り珈琲と、もしくは紅茶と楽しんでください。
今日はウバ、明日はディンブラと毎日違う紅茶でお楽しみいただけます。
もちろん、午後三時のお茶のお供にも。

では、マメヒコで。

2008年3月13日

いまボクが取り組まなくてはならないこと/第4回 せまい控え室を飛び出して

 数えてみると、この8年間、引越しをしない年はなかった。外国に住んでいた2年間で3回、帰国してから自宅を2回、オフィスは3回、お店の開店が2回。年に1回以上は○○から××へ移っている。引越しは年明けの寒いある日に突然思いつく。そして、暖かくなる前に絶対に終えたいと勝手に焦る。ボクの場合、引越しと季節は大きく関係している。春風に霞む桜道は新しいところで迎えたいのだ。

 横浜の郊外にあるオフィスを三軒茶屋へ移すことにした。引越しはあした。教会の下で、もとは幼稚園のプレイルーム。そこが新しいボクらのオフィスだ。

 あと何度、季節が巡り、ボクは引越しをするのだろう。

 小さな飲食店では控え室なんてほとんどないですよ、と聞いて当時は驚いた。三茶のマメヒコの設計をしていたときのことだ。スタッフはトイレで着替えればいんだという多勢の声に、狭くてもいいから更衣室は必要です。そう無理言って、なんとかたたみ一畳を確保した。椅子も置けず、脚立が椅子代わりの一畳である。それでも、こういうもんだと思えば、一畳はそれなりに十分で、着替えもすれば、食事も取るし、事務仕事もすれば、寝たりもできる。冷えた脚立に座り、マメレットを焼くスタッフを眺めていると、人間の幸せとは多くを望まないことかもな、と思ったりもする。

 でもやっぱり寒いある日。ボクはオフィスを移転しようと突然思いつき、散々探した挙句に、三軒茶屋の店の近くをみつけた。テレビ番組を作っているスタッフも、マメヒコで働くスタッフも全部そこにまとめてしまおう。同じ会社で違う職場環境のスタッフを同じところで働かせよう。天然酵母の発酵具合を気にしているかたわらで、新年度の番組制作の進行を考えている。珈琲がふたつを繋ぐ。

 ボクはいま考えていることがある。それはマメヒコを色々なところでやれないかと。

 渋谷のお店も三軒茶屋のお店も、ともに移動することはなく、常に同じ処、同じ時間に開いている。それは大事なことであるし、それは安心なことだ。けれど。お店に来れないヒトがいる。来たくても来れないヒト。お店そのものを知らないけどきっとマメヒコが好きになるヒト。マメヒコを必要としているところはきっと、いっぱいある。

 打ち合わせで煮詰まったテレビ局の会議室。ここに、珈琲やお茶を届けよう。その場で豆を挽いて、その場で淹れたら楽しいだろう。ペットボトルのお茶では果たせなかった企画の突破口をマメヒコが開けるかもしれない。無駄に長い打ち合わせがマメヒコさんが来たおかげで短くなって、とても節約効果がありました。とプロデューサーからほめられたらうれしい。焼きたてのマメボンを持っていってもいいし、簡単な食事を作ってもいい。テレビや映画のロケに持って来いと言われるかもしれない。スタッフはアタシがいく。ボクがいく!とはしゃぐだろう。気軽に頼んでもらえるように、色々と準備をしなくてはならない。

 マメヒコが必要なのは職場だけじゃない。桜が満開の鎌倉のお寺で坊さんの説法のあとに珈琲を淹れるというのはどうか。珈琲説法。茶室があるお寺では、和服を着て正座してみなさんに茶法で珈琲を愉しんでもらう。鉄鍋からお湯をひしゃくですくって珈琲を淹れる。茶室が珈琲の匂いでいっぱいになる。和菓子とは豆のお菓子だから深煎りが合うはずだ。茶せんでフォームミルクを点てる。馬鹿馬鹿しくて、ちょっとおかしい。春にはハルの、夏にはナツの、秋にはアキの、冬にはフユの、マメヒコがある。そこそこへと出かけてゆく。桜の下のハルヒコ、海のそばのナツヒコ、落ち葉踏むアキヒコ、雪降る街のフユヒコ。ハハハ。おまえが行かなくても、すでにそういうところにはカフェがいっぱいあるんだよと笑われるかもしれない。そうですね。ケータリングコーヒーというサービスも割りとよくあるもんな。

 でも。ここはどうか。たとえば老人ホーム。

 かつてコーヒーをサイフォンで淹れていた彼がいる。ここに来て2年になる。かつてアールグレーが好きだった彼女がいる。足が悪くて車椅子だ。彼らは外出許可を取り、どこにでもいける。マメヒコに来ることだってできるだろう。縛られているわけではない。いくらだって自由だ。窓の外の梢から漏れる日差しを顔に浴びながら、車椅子で童謡を歌っている。あまり迷惑をかけたくない。美味しい珈琲が飲みたいと思うだろう。アールグレーが忘れていた何かをよみがえらせるかもしれない。若い頃、夢中になった香りは、きっと頭の奥に残っている。おばぁちゃん、紅茶が飲みたきゃいつでも外に出してあげるよ。いつでも言ってよ。 ありがとう。結構よ。これ以上、迷惑をかけたくないわ。今でも十分幸せ。今でも十分幸せよ。

 ボクらにできることはなにかないか。

 珈琲好きのボクが死んだら、葬儀に集まってくれたヒトたちには美味しい珈琲を出してあげたい。寒い日なら、カフェオレも選べるようにしてあげたい。冷たい仕出しにペットボトルではせっかく来てくれたのに申し訳ない。お葬式にマメヒコ。

 今日もマメヒコは、いろんなところから、大勢やってくる。ふらっと寄って、めいめい扉を開け、ちょこんと座りオーダーをする。手に入れたお金は自由に使い、手に入れた時間は自由に割く。そういう当たり前がやがて出来なくなるときが来る。必ず来る。老いた祖母の濁った瞳と歯のない口が、面会時間の迫るボクになにかを伝えようとしている。

 おせっかいはしたくないけど、ボクらにできることはなにかありませんか。

 せまい控え室を飛び出して。

2008年3月12日

マメヒコ臨時休業のお知らせ

さてさて、3ヶ月に一度のマメヒコの休業日がやってまいりました。
3月17日 月曜日、三軒茶屋店、渋谷店共に研修のためお休みさせて頂きます。

ついこの間お正月を迎えてお餅を食べたと思っていたのに、
気が付けばもう一年の4分の1が過ぎていました。

 

img_2497.jpg早い早い時の流れに、自分達の立っている場所を忘れないために、
そして新しい季節を新たな気持ちで迎えられるように、
マメヒコは今度の月曜日にお休みを頂きます。

マメヒコも春を迎える準備です。

3/18(火)から通常通り営業いたします。
春煎り珈琲、春の紅茶等をご用意してみなさまをお待ちいたしております。

よろしくお願いいたします。

カフエ マメヒコ 結城

2008年3月 7日

パンが焼けたんである 第3回

ひな祭りが終わり、ひとまずパン企画がおわりました。
ボンボン言っていた日々もあっという間に思い出に。

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マメヒコでパンを焼きましょうとなって以来
酵母酵母と言っているけれど、
そもそも酵母がなんなのかよくわからない。
酵母はつまり酵母菌。菌だ。
菌ということは微生物。生き物だということ。
菌ということは空気中、どこにでもいるということだ。
パン作りの最初の作業は「酵母おこし」。
瓶の中に詰められた酵母は、水を入れて放っておけば
勝手にぷくぷくと音をたてて活動をはじめる。
これは酵母が呼吸をしながら
空気中の微生物たちから糖分を得て
栄養をもらって、アミノ酸とかビタミンとか、
他の栄養分を作り出している最中らしい。
30時間以上放っておくと、ぷくぷく言うのを止めて、落ち着きを取り戻す。
「酵母おこし」完了だ。寝ていた酵母が完全に目を覚ました。
これでようやく、パン生地づくりが始められるというわけだ。

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酵母を入れて作ったパン生地。
捏ねて寝かせると次見たときには2~3倍に膨らんでいる。
これは酵母が他から得た糖を分解して、
アルコールと二酸化炭素を作り出す、
「アルコール発酵」という活動をした結果だ。
二酸化炭素つまり炭酸ガスが生じたため生地が膨らんだのだ。
「酵母おこし」は、酵母にこの「発酵」活動をきちんとしてもらうための
準備段階というわけだ。

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こうやって理解していくと、
パン生地は目には見えないモノたちが
複雑に反応し合ってできたものだということがよくわかる。
酵母のえさはその時どきでその場にいる微生物たちなわけだから、
同じ酵母でも環境によって全然性格の違うものになる。
性格の違う酵母で作られたパン、その出来ももちろん違う。
キナボンマメボンだって、三茶と渋谷では様子が違ったし、
同じ店舗でも日によって、店内の雰囲気によって
大きさにも食感にも味にも違いが出た。
いい働きをしてくれるように、
発酵の段階でクラシック音楽を聞かせるところもあるらしい。

「臨機応変に。それがすべて」
「いかに自分が何もできないかを思い知りますよ」
話すのは細貝正恵さん。
富ヶ谷に20年ある老舗「ルヴァン」で働いて今年で2年目になる。
「ルヴァン」は天然酵母パンのお店。
細貝さんは、お客様歴を合わせればルヴァンとの付き合いは7年になるという。
はじめは化粧品関係の仕事をしていて、
美しさを追求していったら"食"にたどりついた。
天然酵母と塩と粉と水。砂糖は使わない。
という本来のパンの姿にこだわったルヴァンに共感を覚えた。
噛めば噛むほど麦の味が口中にしみわたる
ルヴァンのパンのとりこになった。

パンを焼くスタッフは、
朝4時半に来て12時間、
捏ねて丸めて焼いている。

「本当に手がかかります」
笑顔で語る細貝さん。

どんどんくる
焼き待ちの行列
成形終わりましたよ
発酵してしまいますよ
早く早く、早く焼いてください
待って待ってまだ他のを焼いてるところなんです
じゃあ置いておくよ
あたたかいところはやめてよ
寒すぎてもだめ
今日は湿気が高いから気をつけてください

こんな毎日だ。
いやこんな大変なことにならないように、
常にまわりをみて、伝達をし合ってやっているのだ。
生地にも「話しかけながらやっている」そうだ。
「なんせじかに手で触ってやる作業ばかりだから
気が伝わります。これは本当にそう。
だから毎日少しずつ違うし、それが面白いところ。」

ちょっと今回は膨らまなかったので
と、安く提供することもあるんだそうだ。

ルヴァンのあの落ち着いた雰囲気からは
朝4時から酵母に手をやいている人たちの必死な姿は
とても想像できないけれど...

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三茶マメヒコはまだしも、あんなにオープンキッチンな渋谷マメヒコ。
マメヒコは朝8時からやっています。
8時にのぞいたらスタッフ一同走り回っていたりして。
広々とした渋谷マメヒコはまだしも、
二人いるだけでも息苦しいような三茶マメヒコのキッチン。
お客様申し訳ございません、
ちょっとこちらの生地をここで発酵させていただいてもよろしいでしょうか。

マメヒコでパン。

本格的なスタートは近い 
予定だ。

2008年3月 5日

ただ今、棚を作成中!/ヤス

こんな家具が欲しい・・・

そう思ってもなかなか出会わないものです。

渋谷店の入り口入って右側のスペースにしっくりなじむテーブルを・・・

なんなら、壁のディスプレイなんかもひっくるめてお願いしたい・・・ 

そんなお願いを快く引き受けてくださった一人の若い職人さんが、今日の午後から入り口すぐの場所で棚を作り始めたのでした。

彼の名は、立川に工房をもつ関田孝将さん。 

マメヒコとの出会いは約一年前。マメヒコの店内で販売していた銅製のミルクパンも関田さんの作品。使う人のことをきちんとイメージして、なおかつユニークで手に取るたびに愛着が増すようなデザインと質感。マメヒコの空間にしっくりなじむ棚を、きっとこの人なら作ってくれるに違いない。

キッチンでクワトロ仕込みながら、視線の先には関田さんの棚を作る姿。

だんだん出来ていく棚にスタッフもみんな気になって仕方ない感じ(笑)

クワトロを無事オーブンに入れた時には、すでにメインの棚は取り付けられ、正面の白い壁とじっと見つめながら、きっとあれこれイメージを膨らましているようでした。

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一時間後にもう一度お声をかけてみたら、あれ?

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Y「下の支え棒の位置がさっきと変わりました?」

S「そうなんです。真ん中に付けてしまうと下のスペースを上手に使えなくなってしまうし、こうすることで、何か収納スペースにもなりますよね。」

なるほど・・・

使い手の立場に立って作られた銅製の愛らしいミルクパンを見たときの印象と重なり、

ますます仕上がりが楽しみになりました。

今回はオーナーからここの棚と壁のスペースを自由にやって、と言われたと。

自由にやる・・・自由が故の大変さってありますよね、と。

大変なんだけど楽しく作りたいんです、と。

きっとこの人は今まで沢山の作品をそうして作り出してきて、やみつきになってしまって、この仕事を大変でも楽しんでいるに違いない・・・

相変わらず質問攻めのわたしに一つひとつ丁寧に、答えていただいてありがとうございました。

なんとこの棚、まだまだ変えていきますよ!と目をキラキラさせながら話してくれました。

どんな風に変わっていくのかな。

ひとまず作業を終えて、少し離れた場所から眺めている関田さん。

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棚と周りとのバランス、見え方、次回の作業をイメージしているかのように

写真を沢山撮るのではなく、自分の目と感覚で記憶に残すかのように

楽しみにしていますね。

今日から渋谷~ヤス~

2008年3月 3日

いまボクが取り組まなくてはならないこと/第3回 ストーリー第一主義

 できるだけのことは公開したいと思っているし、公開しても恥じない店でありたいと思ったりする。マメヒコで使用している食材のこと。

 恥じない店なんて、昔かたぎな言い回しだが、ほんとにそう思う。恥ずかしいのはいやだ。なんか恥ずかしいなと思うことが多い。

 餃子の一件があって、飲食大手もWEBで食材の生産地を公開し始めている。でもなと思う。公開されてるリストを眺めてなんか憂鬱な気になる。こんなんなら公開しないでくれてたほうがましじゃないかと思う。体裁を整えているだけでようにしか見えず恥ずかしい。

 当店の鶏肉はタイ産で、豚肉はメキシコ産で、牛肉はオーストラリア産で、エビはインドネシア産で、なんちゃらはなんちゃら産で。つまりは中国産を使っていないから安心しろということなのか。なんのために公開しているのかよくわからない。アメリカ産牛肉の輸入が全面禁止になったとき、仙台の牛タン店が反対したというニュースを聞いたときも、良いとか悪いとかは知らないが、なんか恥ずかしかった。

 風が吹けば桶屋が儲かる。もう何がどうなってて、どうしてそうなるのか世間知らずのボクには、ちっともわからない。

 年明けにあるヒトとマメヒコでお茶をした。そのヒトは日本で農業をビジネスとしてきちんと経営され、一方で南米や世界各地から日本に野菜や穀物を輸入するビジネスも始められている。その方が、国内産が素晴らしいというのは幻想ですよとお話しされて少し驚いた。国内産がが良いとずっと思っていたのである。マメヒコも豆やチーズ、ワインなどはあえて国産にこだわっている。たとえば南米で農業に取り組んでいる人たちは実に真摯に農業に取り組んでおられるそうである。農業に命を懸けている凄みが日本の農家よりあるというのである。頭が下がるような努力を弛まず取り組んでいるというのだ。9時5時では農業は出来ませんから。もっとも、と一息置いて、彼らに農業技術を教えているのは日本人なんですけどと結んだ。なんか複雑な気持ちだ。おみやげに南米の日系人が作ってるというお豆を袋いっぱいにいただいたがとてもおいしかった。

 井川さん、あっちはね、土が持つミネラルがなんといっても豊富で、日差しも強い。だから完全無農薬でも化学肥料に頼らんでも十分作れる。ほんとに素っ晴らしいびっくりするような野菜を作ってる。あすこはね、星がきれいなんだ。天の川が落ちてくるようですよ。今度是非、アンデスでトマトをご馳走する。食べたらびっくりしますよ。星の下で食べてもらいたいな、あのトマト。

 その話しを聞いてるときから、もうすっかりアンデスのトマトを食べてみたくて仕方ないのだ。どんなにかおいしんだろう。日本の色だけ赤くて味気ないトマトより美味しいに決まっている。飛行機に乗ってでもそのトマトを食べに行きたい。なんて思っているのだ。外国産に対するちょっとイヤだなという自分の考えなどその程度のことで簡単にひっくり返ってしまう。馬鹿だ。

 ボクらのまわりに取り巻く渦巻きのような問題は加害者も被害者もどこか同じで、真剣に考えるほど何も言えなくなる。発言をするには自分のことを棚に上げなければなにも言えず、冷静であればあるほど無口でいるのが自分を正常にしておける唯一の術だ。

 情報を発信するだけの仕事なら国内自給率が低いことは問題ではないかという提起でエンドロールを流せばいいが、マメヒコをやっているとそうもいかない。マメヒコはなにかを選択しなくてはならない。マメヒコはバーチャルカフェでもブログでもない現実なのだ。

 そこで考えたくないことを考えて、出した結論はこうである。国産か外国産などどうでもよい。そこにこだわるのは本意ではない。オーガニックにこだわるとかマクロビオテックの思想を取り入れるというのもどこか窮屈だ。とにかくボクを含めてスタッフみんなが美味しいと思うものをマメヒコでは出す。そして美味しいものはきっと身心にもよいと信じることにする。そしてなにより、すべてのものがマメヒコにあるべきストーリーがあること。このことを一番大事としよう。価格だけではない。思想だけでもない。ストーリー第一主義。そう考えれば生産地などどこでもよい。日本だろうと国内だろうと誠実に取り組んでいる生産者がいれば、そのヒトのヒトとなりを知って好きになってしまったらそれをマメヒコで使う。仕入れ価格が少々高くても構わない。高く売ればいいだけのはなしだ。たとえば、こういうこともある。生産者は流通の過程でわからない。けれど、この商品を時間内にきちんと届けようとしている配達員がいる。商品のことが好きで配達している。その配達員をボクらが好きになってしまったら、そこから商品を取る。

 得策でも秘策でもないが、ストーリーの無いもの、ヒトは使わない。今までもそうしてきたし、これからもそうしてゆく。

 具体的に、マメヒコではこれから随時WEBを通してマメヒコで使う食材の生産者やそこにかかわるヒトを紹介してゆく。豆や珈琲、チーズ、アイスクリーム、ワインにいたるすべてをストーリーで紹介できたらきっと面白い。あらゆる手の内を明かすことになるけれど構わない。これはお客さんにとってもスタッフにとっても楽しいことだ。北海道の僻地に住むしわくちゃの爺さんが腰を曲げて作った白花豆だと知っているのと、袋詰めでFAX出したら届いた豆では豆を煮る楽しさが違う。その爺さんが死んだ翌日は、豆を煮る作業に追悼の念が込められるかもしれない。それは不謹慎なたとえだか、きっと楽しい。全部を取材するのは大変な労力と時間が必要だから、ひとりひとつと決めてスタッフに取材させに行ってもいいかもしれない。もっと進めば、WEBで取り上げたヒトにマメヒコに来てもらいたい。そして自分の作った作物、届けた商品、売った商品が、ひとりのヒトの口に入り咀嚼する瞬間を見てもらう。これもまた楽しい。その顔写真はマメヒコにかかわるすべてのヒト。つまりボクらにとってどれだけの意味を持っているか。すごいに決まっている。そのためにみんな体力をふり絞って働いているのだ。お客さんの口に入る瞬間ばっかりを望遠カメラでこっそり撮って「一口写真館」というコーナーを作ろう。お客さんの一口目の写真がダーッと並ぶ。笑い顔、渋い顔、無表情。食べること、作ることの意味が浮かび上がる。だれか撮ってくれるカメラマンはいないか。

 産地を表示してるからご安心くださいねと言うことは、ボクにとってはなんとも恥ずかしい。ボクの恥ずかしいは、よくわからない、よそのヒトとずいぶん違うよ。って言われる。

 ほんとはこういうのをこういう風に書いているのもとっても恥ずかしい。けど恥ずかしいよりも楽しいがいくらかでも上回れば、それを優先してしまう。ただそれだけのことだ。

2008年3月 1日

ドコモが入るようになりました。

渋谷店はかねてより携帯電話が通じなくご不便をおかけしておりましたが、

昨日ドコモによるアンテナ工事が入り、ドコモ(フォーマ)の電波が入るようになりました。

ドコモ(フォーマ)はメールも通話も出来ます。

auは今のところメールは入りますが、通話は難しい状況です。

softbankはメールも通話も出来ません。

auとsoftbankにはかねてより申請をしておりましたが、

アンテナの設置は出来ないとの回答でした。

お客様には引き続きご不便をおかけしますが、

とりあえずフォーマの方は開通しましたのでご報告します。

あっ、ただし店内での通話は固くお断りしておりますのであしからず。