今年のお茶ヒコ2 / 日野
無心でお茶を摘む。
摘んだお茶は広げて、葉に含まれている水分を減らしてしおれさせます。

できあがったときはすっかり夜中。
そんな体験したことありません。
集中力が問われる作業です。
なにより根気です。
摘んだお茶は広げて、葉に含まれている水分を減らしてしおれさせます。葉をしんなりやわらかくさせ、水分を飛ばしていくと、爽快な香りが出始めてきます。
そして、茶葉を揉み、葉の細胞を壊します。
この作業もまた根気です。
1時間半から2時間かけて揉んでいくのです。
揉めば揉むほど、粘り気が出てきます。
さらにひたすら揉んでいきます。
いつのまにやら手のひらは茶渋でまっ黄色。
ひとまわりくらい小さくなり、まとまるようになったら、湿度の高いところで発酵させます。
今回はこの発酵が一苦労。
初夏の山は夕方になるとがくんと冷えます。
ストーブをあてたり、布団くるんだりしながらなんとか発酵終了。
発酵が済んだお茶は緑色のおもかけばなくすっかり紅茶色に。
次は100℃前後の熱を茶葉に与え、その発酵を止めます。
黄緑の茶葉がどんどん茶色、黒と変わっていきます。
徐々に見慣れた、黒みを帯びた茶葉へと変化していきます。
そして、香りもどんどん変わっていきます。
葉の青い爽やかな香りから、甘い香りへ。
乾燥させながらアロマテラピーです。

できあがったときはすっかり夜中。こうしてできたマメヒコ茶。
じっくり手塩にかけたお茶。
身をもって体験してみると、
茶葉の一枚も無駄にしたくない。という気持ちになります。
自分たちで摘んだお茶。
可愛い子供のようです。
わたしたちの気持ちも沢山込もっています。
手作業なので、お出しできる量は限られてしまいますが、
この機会にぜひみなさんもぜひ味わってみてください。

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