今年のお茶ヒコ5 / 小林
茨城は日本でお茶の育つ北限だそうです。
去年はお茶を摘み、それを製茶工場に持っていき「日本茶」をつくりました。
それを「ボク茶(=僕たちの摘んだお茶)」という名前でお店に出していたのです。
それが、今回は去年日本茶をつくった茶葉で「紅茶」をつくることになりました。
すべて自分たちの手で、です。
本当に日本の茶葉で、紅茶がうまくつくれるのか。
どんな味がするのか。
すべてが未知の世界です。
紅茶づくりは簡単にいうと、摘んだ葉を乾燥させ、
それを揉み、天日にあてて発酵させ、
ちょうどよい発酵になったところで火入れして発酵を止める、
という作業工程でつくられます。
それぞれ籠を持ち、茶畑へ向かいます。
よいお茶は「一芯二葉」からつくられます。
てっぺんの芯と、その芯から二枚目の葉までのことです。
最初のうちはその「一芯二葉」がどれかわからず、
どれを摘めばいいのかわからずもたもたしてしまいました。
「ひとり4キロ!」を目標にしているのに、籠は全然埋まっていきません。
茶畑は山で囲まれ、鳥がひっきりなしに鳴いています。とてものどかだけれど、日差しがじりじりと暑い。
二時間近く経ってみんなの籠を集めてみたら、
7人合わせても大きな籠に一杯もありませんでした。
しょんぼりしながらお昼を食べて、また茶摘みです。
慣れてくると、だんだんぱっぱっと「一芯二葉」が摘めるようになってきました。両手を使ってリズムよく摘んでいきます。
摘んだそばから、すぐに葉を地面に広げて太陽の日にあてます。
葉を乾燥させる「萎凋(いちょう)」です。
だいたい葉の水分が半分になるのが目安です。
その次は葉を揉む作業です。
葉の繊維を崩し、発酵しやすくするのです。
葉を両手でぐっぐっと力を入れて揉みます。
パンをこねるのに似ています。
「これを二時間つづけるよ」と言われてみんな「えっ」という顔になりました。
揉み続けると、葉がべたべたしてきて、葉同士がまとまってきます。
緑茶のいいかおりがしてきます。
揉んでいる手が葉の汁に染まってオレンジ色になってきました。
「今何分経った?」と何度もききながら、なんとか2時間揉み続けました。
次は発酵。湿度と温度が揃わなければ発酵しません。
でも、山では昼と夜の温度差が激しくて、
揉捻が終わった時点ですでに気温が下がり始めてしまいました。
そこでビニール袋に入れて湿度を保ち、
ストーブの前において発酵させることにしました。
発酵はそうして放置しておけばいいのです。
でも、そんな合間にも、やることはあります。
それはマメヒコで出す「よもぎビスケット」のための「よもぎ摘み」です。


そしたら今度は、発酵を止めるために火入れをします。
出来上がったochaを飲んでみると、







できあがったときはすっかり夜中。


