2009年5月26日

今年のお茶ヒコ5  / 小林

 茨城は日本でお茶の育つ北限だそうです。

OCHAHICO19.jpg 去年はお茶を摘み、それを製茶工場に持っていき「日本茶」をつくりました。
それを「ボク茶(=僕たちの摘んだお茶)」という名前でお店に出していたのです。
それが、今回は去年日本茶をつくった茶葉で「紅茶」をつくることになりました。
すべて自分たちの手で、です。
本当に日本の茶葉で、紅茶がうまくつくれるのか。

どんな味がするのか。

すべてが未知の世界です。

紅茶づくりは簡単にいうと、摘んだ葉を乾燥させ、
それを揉み、天日にあてて発酵させ、
ちょうどよい発酵になったところで火入れして発酵を止める、
という作業工程でつくられます。

それぞれ籠を持ち、茶畑へ向かいます。

よいお茶は「一芯二葉」からつくられます。
てっぺんの芯と、その芯から二枚目の葉までのことです。
最初のうちはその「一芯二葉」がどれかわからず、
どれを摘めばいいのかわからずもたもたしてしまいました。

「ひとり4キロ!」を目標にしているのに、籠は全然埋まっていきません。

茶畑は山で囲まれ、鳥がひっきりなしに鳴いています。とてものどかだけれど、日差しがじりじりと暑い。

二時間近く経ってみんなの籠を集めてみたら、
7人合わせても大きな籠に一杯もありませんでした。
しょんぼりしながらお昼を食べて、また茶摘みです。

慣れてくると、だんだんぱっぱっと「一芯二葉」が摘めるようになってきました。両手を使ってリズムよく摘んでいきます。

OCHAHICO20.jpg摘んだそばから、すぐに葉を地面に広げて太陽の日にあてます。
葉を乾燥させる「萎凋(いちょう)」です。
だいたい葉の水分が半分になるのが目安です。


その次は葉を揉む作業です。
葉の繊維を崩し、発酵しやすくするのです。

葉を両手でぐっぐっと力を入れて揉みます。
パンをこねるのに似ています。
「これを二時間つづけるよ」と言われてみんな「えっ」という顔になりました。

揉み続けると、葉がべたべたしてきて、葉同士がまとまってきます。
緑茶のいいかおりがしてきます。
揉んでいる手が葉の汁に染まってオレンジ色になってきました。
「今何分経った?」と何度もききながら、なんとか2時間揉み続けました。


次は発酵。湿度と温度が揃わなければ発酵しません。
でも、山では昼と夜の温度差が激しくて、
揉捻が終わった時点ですでに気温が下がり始めてしまいました。
そこでビニール袋に入れて湿度を保ち、
ストーブの前において発酵させることにしました。

発酵はそうして放置しておけばいいのです。
でも、そんな合間にも、やることはあります。
それはマメヒコで出す「よもぎビスケット」のための「よもぎ摘み」です。

OCHAHICO21.jpg

2009年5月25日

今年のお茶ヒコ4  / 西村

OCHAHICO15.jpg揉んだ茶葉達は発酵させます。
この発酵が問題で。
 
もともと、紅茶はインドやスリランカで作られているわけで。
そういう所は高温多湿だから、放っておけば勝手に発酵は進むんだけれど。
ここは茨城の久慈、夕方にはすっかり涼しくて
発酵どころじゃなくなるんです。
 
そこで、ビニール袋に入れた茶葉達を
車のヒーターにあててみたり、
布団にくるんでストーブにあててみたり。
 
約3~4時間、
どうにかこうにか発酵を進ませました。
 
OCHAHICO16.jpgOCHAHICO17.jpgそしたら今度は、発酵を止めるために火入れをします。
直火にあてるとほうじ茶になってしまうので、
カセットコンロでボウルにお湯を沸かしその上に大きなボウルを置いてゆっくり火を淹れていきます。
そしてそのまま、温度を下げてゆっくり乾燥。
茶葉が焦げてしまわないように
ゆっくりゆっくーりかき混ぜてあげると
少しずつ少しずつ、茶葉が乾燥してきて
だんだん真っ黒な紅茶に近づいていきます。
これがなにより時間がかかる。
 
けれど、とってもいい香りがします。

OCHAHICO18.jpg出来上がったochaを飲んでみると、
中国茶と紅茶の中間のような、やさしい香りと味がしました。
からだにゆっくり沁みわたる。
 
こんなに手間ひまかけて作ったマメヒコ紅茶、
たくさんのひとに味わって頂きたい!
六月から、メニューに登場します。
他では絶対に味わえない、スペシャリティー。
ぜひぜひ、飲みにいらして下さいね!

2009年5月24日

今年のお茶ヒコ3  / 西村

OCHAHICO11.jpg OCHAHICO12.jpgせっせと摘んだ茶葉たちを、
ビニールシートの上に広げ、天日干し。

これは、萎凋(イチョウ)といって、
ここで茶葉の水分を半分くらい飛ばします。
 
茶葉がへなっとしてきたら、次は揉捻(ジュウネン)。
みんなで手分けして、ひたすら茶葉を揉むのです。
 
  OCHAHICO14.jpgじっくりじっくり、2時間。
腰を入れてぐっっぐっっと。
 
だんだん無言になってくる。(笑)
 
OCHAHICO13.jpgパン生地をこねるのと同じ様に、
揉む人によって茶葉の具合が全然違うんです。

この手あかが旨味を作るだそうです。
 
茶葉を揉んでるうちに、だんだん茶葉の水分と粘り気が出てきます。
この粘り気で、これから、茶葉が発酵するのです。
 
揉んでる手のひらは、すっかりオレンジ色。
ぷわーんと、ochaの香りもしてきました。

2009年5月23日

今年のお茶ヒコ2  / 日野

無心でお茶を摘む。
 
そんな体験したことありません。
集中力が問われる作業です。
なにより根気です。
 
OCHAHICO6.jpg摘んだお茶は広げて、葉に含まれている水分を減らしてしおれさせます。
葉をしんなりやわらかくさせ、水分を飛ばしていくと、爽快な香りが出始めてきます。
 
そして、茶葉を揉み、葉の細胞を壊します。
この作業もまた根気です。
1時間半から2時間かけて揉んでいくのです。
揉めば揉むほど、粘り気が出てきます。
さらにひたすら揉んでいきます。
 
OCHAHICO7.jpg OCHAHICO8.jpg
いつのまにやら手のひらは茶渋でまっ黄色。
ひとまわりくらい小さくなり、まとまるようになったら、湿度の高いところで発酵させます。
今回はこの発酵が一苦労。
 
初夏の山は夕方になるとがくんと冷えます。
ストーブをあてたり、布団くるんだりしながらなんとか発酵終了。
発酵が済んだお茶は緑色のおもかけばなくすっかり紅茶色に。
 
次は100℃前後の熱を茶葉に与え、その発酵を止めます。
 
黄緑の茶葉がどんどん茶色、黒と変わっていきます。
徐々に見慣れた、黒みを帯びた茶葉へと変化していきます。
そして、香りもどんどん変わっていきます。
葉の青い爽やかな香りから、甘い香りへ。
乾燥させながらアロマテラピーです。
 
OCHAHICO10.jpgOCHAHICO9.jpgできあがったときはすっかり夜中。
 
こうしてできたマメヒコ茶。
じっくり手塩にかけたお茶。
 
身をもって体験してみると、
茶葉の一枚も無駄にしたくない。という気持ちになります。
自分たちで摘んだお茶。
可愛い子供のようです。
 
わたしたちの気持ちも沢山込もっています。
手作業なので、お出しできる量は限られてしまいますが、
この機会にぜひみなさんもぜひ味わってみてください。

2009年5月22日

今年のお茶ヒコ1   / 日野

今年も新茶の季節。お茶ヒコの季節です。

OCHAHICO1.jpg

マメヒコでは5/18・19と臨時休業をいただき、お茶摘みに行ってきました。
今年も自分たちで摘んだお茶をマメヒコ茶としてお出しします。
 
昨年はボクらが摘んだお茶だからボク茶。
 
ボク茶は製茶まではせず、摘んで工場に持って行き、緑茶として製茶してもらったものを
お出ししました。
 
けれど今年のマメヒコ茶は違います。
なにが違うって。 

OCHAHICO2.jpg

自分たちが摘んだ茶葉を自分たちで製茶までやらなくてはマメヒコ茶とは呼べないではないか。
ということで、なんとも手間隙かけてですね。
今年は緑茶ではなく、「マメヒコ紅茶」を作ってきました。
 
昨年と同じ、渡辺英機さんの管理する茨城県久慈郡水府村の茶畑へ早朝から向かい、
到着とともにすぐさまお茶摘み開始です。 

OCHAHICO3.jpg今回使う茶葉はこの土地にずっと生えている在来種のお茶。
 
改良されたお茶は摘みやすいように枝が長くなっていたりするのですが、
在来種はそのままお茶の木の力で育っているため、枝が短くなにより摘みにくいのです。
 
新芽の「一芯二葉」と呼ばれる上の部分を探して摘みます。
もちろん機械を使わずに、全て、自分たちの手で。
 
初めはこれかなー?と、不安になりながら摘んでいましたが、

少しずつ目が慣れてきて、リズミカルに摘んでいけるようになりました。
 
とはいえ、籠には全然溜まっていかず、気が遠くなります。

 
OCHAHICO5.jpg