こんにちは、MAMEHICOのトモです。
いつの間にか、8月も終盤。
MAMEHICO神戸・御影オープンがもう目の前になってきました。(ヒヤヒヤ…)
あれも、これも…
まだまだやることが山積みです。
忙しく、あくせくしていると、日常や、物事の本質を忘れてしまいそうになることがあります。渦中にいると、どうしたって視野が狭くなる。
自分の心が慌しいとき、わたしは、『方丈記』に書かれた言葉を思い出すようにしています。
800年も前の日本と、今と。
時代は違えど、人の本質はそうそう変わらないのだなぁ。いつの時代も同じことに悩んでいるんだなぁ。と可笑しく思えてきて。
今自分たちが直面している色々も、なんだか大したことないような気がして。
方丈記に、勇気づけられるのです。
わたしの気に入っている箇所を、とびとびですが、少しだけ載せてみようと思います。
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ゆく河はの流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある、人と栖と、またかくのごとし。
(河を見ていると、水は流れ流れて絶え間ないが、それはむろん同じ水ではなく、常に新しい水が流れているのだ。河のよどみに浮ぶ泡もまた、出来ては消え、消えては新しく生まれ、同じ泡が久しくとどまっているためしはない。この世に在る人間とそれの造った建物も、思えばこれと似たようなものか。)
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いきほひあるものは貪欲ふかく、
独身なるものは、人にかろめらる。
財あれば、おそれ多く、
貧しければ、うらみ切なり。
人を頼めば、身、他の有なり。
人をはぐくめば、心、恩愛につかはる。
世にしたがへば、身、くるし。
したがはねば、狂せるに似たり。
(総じてこの世では、富あり権勢のある者は欲が深く、頼るべき者もなく孤立している者は人に軽んじられる。財産があれば失いはすまいかとして心配事が多いし、貧困ならば恨み心が強い。人を頼りにすれば、自由の身を失って、この身は他人に所有されたも同然になる。人を慈しんで世話をすれば、心は恩愛の妄執にとらわれる。
世のしきたりに随えばこの身が苦しい。
隨わなければ狂人と見られよう。)
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われ今、身の為に結べり。
人の為に造らず。
(大事なのは自分であって、自分にとって何が必要で何が不要か、それを見定め、自分のために生きる。基準は他人でなく、自分にあるのである。)
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常に歩き、常に働くは、養性なるべし。
なんぞ、いたづらに休み居らん。いかが、他の力を借りるべき。
(つねにこうして歩き、つねに働いていることこそ何よりの養生であろう。それならばどうしてむだにからだを休めていいものか。それならどうして他人の力を借りようぞ。)
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おほかたわ世をのがれ、身を捨てしより、恨みもなく、恐れもなし。命は天運にまかせて、惜しまず、いとはず。身は浮雲になずらへて、頼まず、まだしとせず。一期の楽しみは、うたたねの枕の上にきはまり、生涯の望みは、をりをりの美景に残れり。
(世を逃れ、身を捨ててからは、わたしは大体において、恨みもなく、恐れもなくなった。いのちは天運にまかせて、生命を惜しみもせず、死を恐れもしない。この身を浮雲のように思いなしているから、現世の幸運を頼みもせず、また悪運だからといっていとわない。一期の楽しみは、うたたねをする枕の上に極まり、生涯の望みは、折々に見た美しい景色に残っている。)
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大切なものを絶やさないためには、大きなものに頼らず。自分たちの身を使って、小さいことを地道にやるしかないのですね。
オープンまでも、
オープンしてからも、とにかく、動き続けるのみ!
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「MAMEHICO が大切にしている10のこと」
□一緒に食べる
□手間暇をいとわない
□自分に関心を持て
□素直であろう
□長い目で視て考える
□過剰こそが救う
□干渉するけど監視しない
□雑を大切に
□とにかく行動を
□ブリコラージュする
これらに共感を持ってくれる仲間を、私たちは探しています。