私は過剰で救われた!

みなさん、こんにちは!
MAMEHICO のトモです。

新しくお店を作るにあたり、私たちが大切にしたいこと、というのがあります。

これを読んでいるみなさんは、もうご存知かもしれませんが、
改めて、紹介したいと思います。

「MAMEHICO が大切にしている10のこと」

□一緒に食べる
□手間暇をいとわない
□自分に関心を持て
□素直であろう
□長い目で視て考える
□過剰こそが救う
□干渉するけど監視しない
□雑を大切に
□とにかく行動を
□ブリコラージュする

これらに共感を持ってくれる仲間を、私たちは探しています。

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昨日、よく来てくれるお客さまが
小さな息子さんと一緒にご来店されました。

わたしは、子どもが来ると
ついついお喋りしてしまいます。

店が忙しくても、構いたくなってしまう。

なんで、こんなに子どもに構いたくなるのかなぁ、と考えたとき。

自分自身も、小さなころ、
個人の商店のおじさんやおばさんに声かけてもらって。
近所の大人たちの中で、育ってきたんだなぁ、ということを思い出しました。

豆腐屋のおじちゃん
お好み焼き屋のおばちゃん
酒屋のおじちゃん(いつもお父さんの御つかいでビールを買いに行っていました)
蕎麦屋のおばちゃん

みんな、必ずわたしの名前を覚えて、呼んでくれて。
目を見て、話をしてくれました。

今は、個人のお店がどんどんなくなり(特に、ここ数年で加速していますね)
飲食店も、小売も、チェーンばかりになってしまいました。

東京でどの駅に降りても。
はたまた、地方へ出かけたって、同じラインナップの店が並んでいる。

大きな会社では、
個人で判断できることの幅が極端に狭くなり。
思いの在るスタッフがいたとしても、
コミュニケーションは、システムやマニュアルに頼る形になってしまいます。

どこへ行っても、
どこかよそよそしく、「店員」と「お客」という関係。

働いている方も、
お客さんの方も、どこか虚しい感じがします。

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マメヒコのお客さんで、
すこし前の日本について、よく私に話してくれる方がいます。
(いつもニコニコと、楽しそうに過ごされているので、「るるさん」と私は呼んでいます。)

るるさんが先日、子育てについて、こんな話をしてくれました。

赤ちゃんの名前を呼んで「お返事は?はーい!」と、大人が手をあげて見せたり、
「いいお顔は?」と訊いて、大人がいい顔を見せたりすると、子どもは真似したわけなんですが

そうしたことが、「赤ちゃんをおもちゃにしている」とする風潮が、
昭和40年代のはじめ頃から起き、新聞にまで掲載されたようなのです。

90年代前半だと、まだそうした遊びをするお母さんたちがいましたが、
昔からのやり方の否定をされてしまったお母さんたちは、90年代後半には、赤ちゃんに話しかけることが出来なくなり
すると、赤ちゃんも、昔のようには泣かなくなりました。

「その子の世界を大事に」「ひとりの時間を大事に」という言葉を使って、
赤ちゃんから、人を遠ざけることが流行り始めたのです。

2000年代には、
「近頃のお母さんは、こちらが子どもさんに話しかけると、「話しかけないで下さい!」と言う」とお年寄りがぼやきはじめ、
それから数年後には、年寄りの方が、子どもに声をかけなくなりました。

幼い子に年齢を訊いて、子どもが指を立てて答えると、「お利口さん」と褒める。

子どもは、言葉が達者でなくても、自信を持って自分を出すことが出来たのです。
お互い様に、地域みんなで、子どもが「自分を出す」ことを育てたのです。

「自分を知ることは、他人を知ること」だと思います。
人は、他者がいて、はじめて、自分を意識出来るのだと思います。 

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