3月 23 2023 ブログ 演劇を通して MAMEHICOエンターテインメント部の永井です。 『ワーニャおじさん』の本番を月末に控え、そんな時に限って職場の異動が決まり、引き継ぎやら稽古やらでてんてこ舞いです。 最近、銀座MAMEHICOの定休日に、ワーニャの稽古をやっている。100年以上前の戯曲を、夜の大都会銀座をバックに再現するのは、なんともミスマッチで面白い。 これまで古典戯曲を演じるどころか、触れたことすらなかったので、「チェーホフ」なんて古本屋にしか存在しない人だと思っていた。 縁あって『ワーニャおじさん』に携わるようになり感じるのは、結局人間関係なんて今も昔も変わらないということ。人付き合いをしていると、そりが合う人、合わないがいる。そりの合わない上司がやってきた日には、仕事に行くのが嫌になる。 「そり」とは、刀の反り具合のことらしい。相性の悪さを、「反り具合の違う刀と鞘」に例えた言葉だ。人間はそり具合の違ういくつもの刀を持ってる。だから、どの刀を抜いて人に向き合うかで反りのマッチングが違う。何が言いたいかというと、そりが合わない「人」がいるのではなく、そりが合わない「部分」がぶつかっているだけということ。 人付き合いは、接する「部分」によって破綻もするし、深い付き合いにもなる。 ぼくは「ワーニャおじさん」という人間が好きだ。ワーニャみたいな人がいたら、友達になりたいと思う。 でも、セレブリャコーフという役を通してワーニャを見ると、なんとも鼻持ちならない人物に見えてくる。独善的な人間に感じる。 ぼくの中の「セレブリャコーフ部分」でワーニャを見ると鼻持ちならないが、「読者部分」で見ると共感できる。仮にもしワーニャを演じ、「ワーニャ部分」で見たならば、セレブリャコーフ許すまじ、となるだろう。 そう考えると、人は相反する、許し合えないものを同時に抱えているのかもしれない。 いよいよ今月末。 『ワーニャおじさん by MAMEHICO』を観て、自分のそりを見つめ直す機会にしてくれると嬉しいです。 そしてもし、試し切りしたいと思ったなら、ぜひ『面白可笑ひこ』でお待ちしています。 https://www.mamehico.com/uncle_vanya/ 2023年3月30日(木) 19:00〜 2023年3月31日(金) 19:00〜 2023年4月 1 日(土) 13:00〜/19:00〜 2023年4月 2 日(日) 15:00〜 関連投稿: 小さな奇跡 御影の壁掛け時計 希望の街 神戸 「クッキー缶」のご注文受付中!! Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: hinosaoriブログコメント: 0 壁を塗るとは 御影の壁掛け時計
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